今日は動物がタマネギ食べちゃってあたふたしている人向けです。
中毒といえば
ってくらい、タマネギ中毒は有名ですよね。
ちなみに、犬・猫ともに中毒を起こします。
これ“長ネギなら大丈夫”とかないですからね。
ちなみに、ニラ・ニンニクもダメですよ!覚えておいてください。
経験的に、タマネギ丸ごと食べちゃう子はいないですね。
多いのが、カレー、牛丼、焼き鳥(ついでに串も食べちゃってるけどね)あたり
何かしら調理されてるものが多いです。
どのくらい食べたらダメなの?
一般的に、犬では15〜30g/kgなんて言われてますね。5kgの犬でタマネギ半分ってとこです。
猫ではこれよりずっと少ない量(5g/kg)でも起こすようです(猫でみたことありません)。
(Burrows GE, et. al., Toxic plants of North America, 2001 )
ただ、中毒全般ですが、これより少ないから大丈夫とか、多いからだめってことはありません。
そもそも論として、食べられる状況にある時点でアウトです。環境を変えてください。
症状は??
この症状がなかなか厄介。
目で見てわかるのは血尿が多いです(厳密には血色素尿です)。
というのも、このネギ中毒は、その中に含まれる有機硫化物が原因で引き起こされるのですが、
これが体内で代謝されると強い酸化物質に変わることで中毒が引き起こされます。
この酸化物が、特に赤血球(はたらく細胞の主人公)を壊してしまいます。
そのため、強い貧血や血尿を引き起こすのです。
ただ、この症状が出るのが、2〜3日後に出るので、しばらく治療が必要になります。
また、一旦症状が出てしまうと、結構長いこと治るまで(貧血が改善するまで)時間かかります。
治療はどうすんのさ
前回も言いましたが、すぐだったらとにかく催吐処置をします。1〜2時間以内がベスト。
その後、活性炭の出番です。
もし貧血症状が出た場合でも、定期的にチェックをして、改善傾向があれば特に治療しません。
中には、重度の貧血で輸血が必要になることもあるので、血液くれる犬や猫を探してください。
まとめ
今回もざっくり説明です。
このくらいの短い記事であれば、ささっと読めて、すぐに病院行く準備ができるかなって思います。
中毒はまだまだたくさんあるので、ちょこっとずつ記事にしていこうと思います。
コメント